旦雄二

監督名旦雄二
ふりがなだん ゆうじ
ご紹介【経歴】
1975年 武蔵野美術大学卒業。美術とデザインを学ぶ一方で映画や演劇の部活動に熱中した。

1975年 同大卒業と同時に映画の助監督になり、78年までの4年間、山本晋也監督ならびに渡辺護監督に師事。ほかにも数多くの監督の現場についた。

1978年 映画界からCM業界に転じ、CMプロダクション・キャップ(現ハット)に入社。80年までの3年のあいだに、制作進行からプロダクションマネージャー、アシスタントプロデューサーを歴任。その一方で企画演出部にも在籍し、プランナーやアシスタントディレクターをつとめた。

1980年 同社を円満退社。映画界に戻るつもりが、大手CMプロダクション・東北新社から声をかけられたのを機に、フリーのCMプランナーとして活動をはじめる。

1981年 キャップの先輩社員でCMの師匠だった二人、屋宜博と市川準が同社を退社したことをうけ、彼らとともにCM企画演出事務所・BEER(ビール)を共同設立する。三人のうち誰が演出(=監督)するCMも企画はすべてかならず企画会議を開いて全員で考える──キャップ伝統の企画立案システムを踏襲した(同所は83年に市川準が脱退したのち、86年に解散)。

1981年 その一方で『富士通オアシス』CM(制作=東北新社 出演=出光元)の演出に抜擢され、監督に昇進。以後、CMディレクターとして、今日にいたるまで数百本のCMを監督する。

1980年代の終わりごろからCM以外のオファーも相次ぎ、MVやアイドルもの、バラエティー、ゲーム、大型映像、PR映画、企業ビデオ、セルビデオ、ドキュメンタリーなど映像メディア全般をクロスオーバーして幅ひろく手がけることになり、いわゆるハイパー・メディア・クリエイターとしての活躍をみせた。

1990年代の中頃から2022年の春まで、東放学園専門学校の講師(CM基礎、CM研究)、同映画科(のちの東放学園映画専門学校)起ち上げプロジェクトチームメンバー、同科開設および同校開校後のトータル・アドバイザー、指導教官(卒業制作)、講師(演出編集概論、CM基礎、CM研究、特別ゲスト講座プログラミングおよび運営)として、後進の指導育成につとめた。

2001年 自らの原点である映画の世界に本格的に復帰し、自身初となる長篇劇映画の『少年』製作に着手する。

2007年 撮影を終えてポスプロ作業中の同映画が、未完成の仮編集バージョン(2時間57分)のままドイツとスペインの国際映画祭から正式招待されるという異例の厚遇を受ける。
現地で正式上映・特別上映された同映画は、ヨーロッパの観衆のあいだで大きな反響を呼んだ。

2022年 諸般の事情により中断していた同映画の編集作業を再開し、最終完成バージョン(3時間)のアップをめざしている。

【劇映画】
1974『友よ、また逢おう』(短篇作品 8ミリフィルム)
2022『少年』(長篇作品 日本国内初公開にむけ待機中)

【ドキュメンタリー】
1996『寺山修司は生きている』(製作:東北新社)
1997『烈 ~津軽三味線師・高橋竹山〜』(同)
(いずれもNHK-BSおよびBS-TBSにて複次放映)

【アイドル・バラエティー】
1988『レモンエンジェルの あぶないビデオTV』シリーズ
(フジテレビ/創映新社/プルミエ・インターナショナル)

【CM】
『大阪ガス』大竹しのぶ篇
『岩谷産業』浜木綿子篇   
『東洋シャッター』笑福亭鶴瓶篇  
『武田薬品』杉浦直樹篇
『ソルマック』渡辺文雄篇
『出光』山下真司篇
『NEC』三田寛子篇
『ポラロイドカメラ』イッセー尾形 番外篇
『講談社コミックス』ケーシー高峰篇
『アロナン化粧品』名古屋章+根本りつ子篇
『コルテス かんばん娘』ガッツ石松篇
『サッポロ一番 カップ麺』野沢直子篇
『富士通オアシス』出光元篇
『赤城乳業 ラーメンアイス』清水のぼる篇
『赤城乳業 カレーアイス』南利明篇
『タイトー』鳥居かほり篇
『アクティオ AKTIO』稲川淳二篇
『幸せの丘 ありあんす』平尾昌晃篇
『トクホン』吉田日出子篇
『講談社 少年マガジン』花房徹篇
『エステー』斉藤ゆう子篇
『河合塾』デニス・ストック篇
『河合塾』三輪ひとみ篇
ほかに『日清焼そば』『不二家』『ミニストップ』『エバラ焼肉のたれ』『ツカサのウィークリーマンション』『明光商会 MSシュレッダー』『ポッカ レモン100』『飯田のいい家 飯田グループホールディングス』『JTB』『バンダイ BANDAI』『SANARU 佐鳴学院』『講談社 コミック・ボンボン』『母恵夢 ダックワーズ』『ツヴァイzwei』──など多数(すべて制作年は、いずれも1981〜2022のあいだ)

企画のみのCM(ほかのディレクターによる監督演出)は、松下電器(現パナソニック)、松下電工(同)、中外製薬、日立製作所、出光、サンヨー食品サッポロ一番、宝酒造──ほか多数

【MV】
1988『レモン白書』
1988『第一級恋愛罪』
1988『東京ローズ'88』
1988『青いみるく レモンエンジェルのテーマ』
1988『ハンサム・ガール』
(すべて 出演・歌:レモンエンジェル)

【ゲーム】
1995『バーチャルカメラマン』シリーズ 3DO、LaserActive
1996『螢雪次朗の バーチャフォトスタジオ』SEGA SATURN

【大型映像】
1995『あるがままに~The world as it is~』NHK+NEP
(NHKスタジオパークリニューアル記念特別大型映像)
1998『テーマパークとちぎ健康の森』東北新社
(栃木県立とちぎ健康の森 特別展覧大型映像)

【PR映画】
1987『高島忠夫の 危機からの脱出』全労済+大広

【PRビデオ】
1994『山本晋也の トダデナイト』戸田ボート
1996『中村江里子アナが案内する Nestlé』ネスレ日本
ほかにトヨタ、日産、ディズニーランド、シモジマ、西武百貨店──など多数

【教育セルビデオ】
1997『寺田理恵子アナ HACCPの基礎と実際』中央法規出版

【脚本提供】
2000『安藤組外伝 群狼の系譜』細野辰興監督版
(共同執筆:星貴則) 製作:レジェンドピクチャーズ

【書籍】
2005『映画・アニメ・CMの全仕事』ぴあMOOK 発行:ぴあ
2006『映画・アニメ・CMの全仕事』ぴあMOOK 発行:ぴあ
(いずれも、取材・執筆・編集に全面参画)

【受賞】
1985『城戸賞』日本映画製作者連盟 城戸賞選考委員会
1994『ACC奨励賞』全日本シーエム放送連盟
1997『HVC特別賞』通産省(現経産省)外郭団体HVC

【協会歴】
1993年 日本映画監督協会に入会。それ以降、理事、および広報・国際・文化史料各委員会の副委員長、協会加盟団体の映職連(日本映像職能連合)幹事を歴任、現在にいたる。

【ブログ、SNS、コラム】
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